漢方の健康堂

-KENKOUDO-

まずはお気軽にご相談ください。

  • Tel 06-6435-8468
  • 定休日 水曜日 / 9:30~16:30 土日は16:00まで

乾癬について

乾癬について

乾癬になりやすい遺伝的素因には、はっきり解明できてはいませんが、
色々な環境因子(不規則な生活や食事、ストレス、感染症、特殊な薬剤などが加わると発症しやすい、と言われています。
表面に白色の鱗 (フケ)をのせる境界明瞭で赤く盛り上がった皮膚が、
日常的に刺激を受けやすい頭髪内、肘、膝、 お尻、 すねなどにできます。
大きさや数、形はさまざまで、まれに全身に広がることもあります。
かゆみは約半数の患者さんにみられ、 爪の変形や関節炎を伴うこともあります。
乾癬を漢方治療する時の最大のポイントはステロイド剤やUV治療で表面的に治療するのではなく、
ストレスや飲食の不摂生や加工食品(食品添加物やトランス脂肪酸の蓄積)、あるいはお酒等が体内で変化して
溜まってしまった乾癬の原因である「毒化した物資=体毒」 を対外に追い出す、
そして身体のバランスの乱れを整える漢方治療を行います。
また一部の尋常性乾癬の方の中には、原因である「体毒」を自分で作ってしまっているように見える方もおられます。
体の冷えや免疫力が低下し代謝が悪くなり、ちょっとした「体毒」を排泄できず、気温の下がる冬場などに悪化しやすい方が多いように感じます。
私自身、10年前全身に大小様々な乾癬を発症し、大好きな温泉にも行けず、
激しい痒みで眠れない日々を経験し、患者様の辛さは理解できます。
漢方治療のお手伝いをさせて頂ければ幸いです。

乾癬の種類について

乾癬の90%尋常性乾癬ですが、その他下記の種類があります。

  • 尋常性乾癬 (じんじょうせいかんせん) 最も一般的な乾癬で、患者さんの約90%近くがこのタイプです。紅斑(患部の皮膚が赤くなる)、肥厚(患部が盛り上がる)、 鱗屑(銀白色のフケのようなかさぶたができ、 ポロポロとはがれ落ちる)などがみられます。
  • 関節症性乾癬(かんせつしょうせいかんせん)乾癬性関節炎 手足や指、腰などの関節に腫れや変形、痛みがおきます。関節リウマチとも症状が似ているが、違う病気です。
  • 滴状乾癬(てきじょうかんせん) かぜや喉の痛み(扁桃腺炎)などに続いて、全身に米粒大~大豆大くらいの紅斑が現れます。急に発症することが多い。
  • 乾癬性紅皮症 (かんせんせいこうひしょう) もともとあった乾癬が悪化し、全身に赤みが広がり、悪寒発熱、倦怠感が出てきます。 リンパ節の腫れ、足がむくむこともあります。
  • 膿疱性乾癬 (のうほうせいかんせん) 尋常性乾癬の悪化や、突然起きるものがあり、皮膚の表面に白色または黄色の膿をもった発疹ができます。高熱、関節の痛み、だるさ、全身のむくみが出てきて、入院が必要になります。

乾癬の中医学的な病因・病理

飲食

飲食の不節、体温より低い飲食物摂取等により体液・血液が汚れ体毒に変化

ストレス

体内に蓄積され滞った ストレスが 体毒に変化

生活習慣

運動不足や睡眠不足により体毒に変化

乾癬

病状の長期化:正常細胞の減少・血管の汚れ

難治性の乾癬

健康堂の乾癬治療について

一般的に乾癬の方の皮表部は炎症を発生させ乾き、その原因の多くは、血管の中に溜まった汚れと、過剰な熱であると判断する事が多く、治療として、血管内の汚れや熱を取り去り、皮下組織に充満し汚れた炎症性の体液を取り去ることに重点を置きます。
治療のポイントとしては

血管内の汚れ

血管内に籠った熱を除去

皮下組織に充満し、汚れ滞っている体液を除去

これらの状況に応じて、比率を変えて対応していくのですが、治療効果の芳しくなく、思うように治療できないこともあります 。 このような時、身体深部を温めながら、体表部の熱を逃がすテクニックを身につければ、炎症を鎮めると共に根本的な治療になると考え、中国の上海中医薬大学の教えを基礎に、火神派といわれている中国の漢方学術を学びました。
火神派の考えでは、多くの病気(難治性の乾癬体質)になってしまったのは、生まれ持った体質の影響もありますが、飲食物の温度や環境で身体を冷やしてしまった事にもあると考えます。
日本人も世界の人々も誤った生活習慣、生冷油膩の多飲食、エアコン等による空調等で身体深部を冷やしてしまい、病気になりやすい状況下にあります。
難治性の乾癬は、体表部に炎症を起こし、熱を持ったため、冷えを自覚していない、できない方が多くおられますが、ここで見逃すことなく、しっかりと身体深部の冷えを「体質や各個人の状態に合わせて」改善させてあげることを同時に行う事が、本当の意味での根本的な治療につながると考えております。

私は石切神社参道(大阪府と奈良県の県境)で20年間漢方修行をしてきました. 石切神社は「でんぼの神様(皮膚病)」で有名であり、日本全国から 長年難治性の乾癬で苦しんでいる患者様が数多く来られ、ご縁をいただき、長期化し複雑化した難治性の乾癬を患う方々に対応させていただき、多くの方々のお役に立てる事ができました。 諦めないでご相談してくださいね。

尋常性乾癬について

 活動型

  • 症状としては 乾癬の発生および進展は迅速です。患部は非常に紅潮し、新生の患部が絶えず出現します。患部から剝がれて落ちる鱗屑片が多く、時には点状の出血や表面が白く粉っぽくなります

 乾燥型

  • 症状としては 患部の色はうすく、新生の乾癬は少ないです。患部が肥厚し色は暗紅色で長期間消退しないタイプの乾癬です。



 冬期発生型

  • 症状としては   気温の低下する11月頃に乾癬の症状が悪化し、気温の上昇する4月頃に乾癬の症状が少し改善しやすくなります。この様な乾癬症状が数年続き、その後症状が更に悪くなって活動型乾癬に移行する事もあります。

乾癬が気になる方に
アドバイスさせていただくなら

尋常性乾癬 改善の実例


50代男性
乾癬を発症されてから約15年経たれます。 寒い季節になると1~2㎝大の乾癬症状がふくらはぎや肘部分に出始め、気温が上がる季節になると症状が緩和するという状態が10年位続いていたそうです。その都度お医者さんで処方されるステロイド軟膏と保湿剤で対応されていました。この2~3年ぐらい前から気温が上がってきても 症状が収まらず肘や下肢の患部の大きさも10cmに拡大、銀白色の粉がボロボロと落ちるようになり、かゆみがひどく搔くと血が滲み、象の皮膚のようなゴワゴワした感じがひどくなってしまい、根本的な体質改善をお考えになられ来店いただきました。 ご来店頂いてからは食品添加物などに注意していただき、冷たいもの甘いもの控えるようにお願いし、漢方薬を服用していただきました。 2ヶ月目ぐらいに少し色が薄くなり、4ヶ月目には皮膚の見かけと自覚症状が約80%改善されましたので、乾癬患部を安定させる漢方薬から体質改善の漢方薬に切り替えて継続中です。

尋常性乾癬 改善の実例


60代女性
乾癬と診断され3年目になられます。 3 年位前に乳首にかゆみが続き、その後おしりの部分に小豆粒の様 な赤い乾癬が百個近く広がり、お医者に通い UV 治療や塗り薬を 2 年間休まず続けられましたが効果なく、逆に 悪化する状態だったようです。治療に不安を感じている時に、ご家族のおすすめで来店いただきました。 乾癬は UV 治療やぬり薬で根本的に改善しにくく、身体のバランスの乱れや血管のそうじをする事が改善の近道と の事を説明させていただき、漢方治療を始めました。漢方薬を飲み始めて 1 週目位で気分が良くなり、 1 ヶ月目に は乾癬の色もかなり薄くなりはじめ、3ヶ月目には 50 パーセント位改善されています。 5 ヶ月目には皮膚の見かけ と自覚症状が約 90%改善されましたので、体質改善の漢方薬に切り替え漢方薬の量を半分にして現在継続中で す。

Q&A よくあるご質問

Q どのぐらいの期間を飲めば効果が現れますか?

A 漢方薬によって効果の現れる期間は異なりますが、一般的には急性病なら数日以内で効果が現れますが、慢性疾患の場合は2~3ヶ月位で改善の傾向が現れる方が多いです。個人差がありますので、お話をお聞かせください。

Q 尋常性乾癬を発症してから長いのですが、治るでしょうか?

A 発症から時間が経っても多くの方々が改善されています。ただし尋常性乾癬にかかっている期間が長いと、その分時間がかかる可能性はあります。一度ご来店いただき、お話をお聞かせください。当店では患者様の症状や体質に合わせた漢方処方をすることで、改善に導きます。

Q 私に合う漢方薬はどのようにして決めるのですか?

A 私たちは、症状や体質を、中国漢方理論に基づいてしっかりとカウンセリングを行い判断させていただき、その方に合った漢方薬を処方致します。漢方薬の特徴や効果についてもしっかりとご説明いたします。お気軽にご相談ください。

Q 漢方薬の値段はいくらでしょうか?

A 漢方薬の値段は、処方される薬の種類や量によって異なります。1週間あたり軽症の方で 5000円前後、少し症状の重い方で6000円前後が目安になっております。

Q 長年、病院で治らなかったのに漢方薬で治りますか?

A 病院の薬が効かなかった場合でも、本当に体質に合わせた漢方薬であれば多くの方々が改善されていきます。ご相談いただいた症状や体質に合わせた漢方薬をお出し致しますので、一度ご来店いただき、お話をお聞かせください

Q 原因がわかりませんが、それでも改善しますか??

A 当店では、症状の現れ方や体質を中国漢方的見地から判断するため、原因がわからなくてもご相談いただけます。諦めないで、お話をお聞かせください。

Q 病院の薬を飲んでいますが、漢方薬を併用しても大丈夫ですか?

A 一般的には、病院の薬と漢方薬を併用しても問題がないことが多いです。当店の患者様の多くは病院のお薬を併用していますが、問題が 起きたことはございません。ただし、特定の医薬品と併用することで悪影響を起こす場合があるため、お薬手帳をお願い致します。

Q 漢方薬は店に行かなければ販売していただけないのでしょうか? 相談カードや電話相談、Zoom相談などはできないのでしょうか?

A 対面での漢方相談なしに、より良い判断が難しい複雑な症状(尋常性乾癬)や、重い疾患に関する相談は、電話相談やZoom相談等、お客様の安全を守る、 より良い改善を目指す観点から慎重に判断する必要があります。

どうしても来店が難しい場合でも、申し訳ありませんが、初回のみは対面での漢方医学的な判定を行い、その後は経過観察を行いながら、 漢方薬を郵送するという方法も考えられます。
また、最近はオンライン、ビデオ通話などを利用したオンライン診療も普及していますが、対面でのご相談に比べて利便性が高い一方で、 漢方的な望診や血流計等の活用が正確にできないなどの制約もあるため、適切な判断が必要です。電話相談などを活用される場合は、 そのメリットとデメリットを明確にお客様に示し、 十分な説明と同意を得た上で利用することが重要です。

漢方の健康堂では、お客様のより良い改善、利便性の両立を目指して、初回の相談だけでもご来店頂けると、より良いアドバイスが可能だと考えています。

Q 漢方薬には副作用が少なく、誰でも安心して飲めると聞いたことがありますが、本当ですか?

A いいえ、そうとは限りません。 漢方薬にも虚実寒熱という最低限守らなければならない基本があります。そして病気にも、最近発病した方や長く患っておられる方などによって、 本来用いるべき漢方薬は変わってきます。 そのようなことをよく考えて出された漢方薬以外は、トラブルを発生させる問題になってしまいますので、注意が必要です。

特に高齢者や長く病を患っている方は、虚実寒熱が入り乱れて、状況によっては比較的安全な 漢方薬でも副作用を発生させてしまいやすい方もおられますので、注意が必要です。

素人判断で漢方薬を使用せずに、専門家に相談をお願いいたします。

Q 漢方の診断で大切な虚実寒熱とはどのようなことですか?

A 漢方の世界では、体の状態を「虚」「実」「寒」「熱」の4つの面から診断します。虚は体のエネルギー等が不足している状態を指し、 実は過剰なエネルギーや物質が溜まっている状態を指します。寒は体の内部や患部が冷えていることを示し、熱は体内のエネルギーが過剰に高まっている状態や患部が熱を持っている状態を表します。

これらは最低限度漢方診断するのに必要なことであり、その他にも、例えば舌診や脈診という漢方独自の診断方法も最低限度必要になります。

特に乾癬で身体機能の低下を伴う場合は、電話相談やオンライン相談では大切な情報を見過ごしてしまう可能性もありますので、 ご来店いただき対応させていただくことが大切だと考えております。特に素人判断の漢方薬の選択は、副作用が発生しやすくなる可能性がありますので、ご注意をお願いいたします。

Q 他の漢方薬局や病院で出された漢方を試しましたが、効果がありません。また、別のところで漢方を試してみましたが、今度は胃腸に負担があり、続けることができません。このような状況ですが、私には漢方薬が根本的に合わないのでしょうか?

A 辛い思いをされたのですね。先ほども申し上げましたが、漢方には虚実寒熱、舌診、脈診そして表裏、それらをまとめてしっかり陰陽を判定するという最低限度、正しく判定すべきポイントがあります。

残念ながら、今までの漢方薬はあなたにとって対応しきれていない部分があったのですね。私は石切神社参道で長年 漢方相談をさせていただき、何をしてもうまくいかない経験のある患者さんと向き合い、少しでもお役に立てるように努力してまいりました。諦めずにもう一度、一緒に頑張ってみましょう。

その他にも疑問に思ったことがあればお気軽にお問い合わせください。