-KENKOUDO-
アトピー性皮膚炎について
顔や身体にかゆみを伴う湿疹が現れて、良くなったり悪くなったりを慢性的に繰り返す病気です。
皮膚の乾燥とバリア機能の低下により、皮膚の表面に隙間が出来て、
そこからさまざまな細菌や刺激物質、アレルゲンなどが入り
やすくなり、炎症を起こすと考えられています。
今、日本にはアトピーの患者さんが50万人以上とも言われ、中にはかゆみで夜も眠れなく苦しんでいる方も多く、日常生活に支障
のある重症化した方も多くおられます。ステロイドで安定している患者さんもおられますが、年々ひどくなっている方やなかなか思う
ように改善せずステロイドを長期間使用したり止めたりをくり返している方もいます。
そんな人は根本的に体質改善に漢方治療の
取り入れをおすすめいたします。
あきらめないでご相談下さい。きっとお役に立てますよ!
・全身に乾燥感がある
・症状が左右対称に現れることが多い
・症状は、皮膚が乾燥してカサカサしている状態から、重症化してくると赤く腫れてジクジクしたり、液体や膿がでることがあり、患部 が硬くゴワゴワ感が現れる、又、季節により安定している時、急に悪化したり変化も見られます。
遺伝的素因や食事、精神的要因、外因的要因(排気ガスやPM 2.5、電磁波)等複雑に影響を及ぼしていると一般的には考えられ
ていますが、私は冷えに着目しています。特に冷飲食にあると思います。
漢方の古典に「冷飲傷肺」「冷飲傷胃」という言葉があるように,中国医学では冷飲食は厳重に注意されています。冷飲食は肺
と胃腸というエネルギー(元気の素)を作り出す内臓の働きを傷害するのです。作り出された「元気の素」は身心の活動のもとです
から、習慣的な冷飲食によって新たな気(元気の素)を充分に作り出せないと色々な病気になるのは当然といえます。
私は漢方相談を 25年させていただき、色々な病気の方々を診させて頂きました。病気になりやすい方には生活習慣の共通点があ
る気がします。色々な悪しき原因が合わさった結果として身体バランス悪化を招いてしまったのですが、
その最たるものが冷飲食と
トランス脂肪酸です。
繰り返しますが、冷飲食とトランス脂肪酸は低体温を引き超しやすくすると考えています。体温が1度下がると免疫力は30パーセ
ント以上低下するとも言われていますので、免疫力に関係する、各種の疾患を引き起こします。
次の項目では、色々な注意点の中、日常生活で簡単に出来る大切なポイントをお話しさせて頂きます。
私の生まれた 60年程前の日本人の平均体温は、36.5 度位ありましたが、今現在は36度に満たない方が多いそうです。
体温が1度下がると免疫力は30パーセント以上低下するとも言われています。1度どころか2度低い体温が35度にも満たない方も
多くおられます。
皆さんはたった1度体温が下がるぐらい、たいした事は無いと思われるかもしれませんが、人間にとって1度の体温低下は大問題です。
例えば、風邪を引き1度体温が上がり、37度になると倦怠感を感じますよね、38度になるとかなり倦怠感が強くなります。3度上がり、
39度では動けない状態です。4度上がり、40度以上が続くと脳に障害が出るとも言われています。ですから部屋の温度の1度や2度変化しても、
たいした事は無いですが、人体にとって体温の1度や2度の変化は大変な事なのです。ですので、体温が1度下がるのは本当に危惧する状態なのです。
この体温を下げてしまう原因の一つに水分補給の仕方があります。
何も考えず冷蔵庫のお茶をのんでいませんか?1回2回は問題ありませんが、毎日知らず知らずに続けていると、体質的に体温低下する方もあります。
同じ家族の中でも、長年冷蔵庫の冷たいお茶を飲み続けても体質的に大丈夫な方もありますが、アレルギー体質や疾患のある方には良くないと思います。
よくこの様にお話する方がおられます、「冷たい物は良くないので冷蔵庫には入れず冷蔵庫の外に出して常温にして注意しています」と、
冷蔵庫に入れず外に出していれば本当に大丈夫なのでしょうか?常温とは 5 度から 35 度です。夏は良いですが、冬場は5度位で冷蔵庫とかわりません。
ここで大切なことは常温ではなく最低「ご自分の体温」より温かくすることが大切です。先ほどもお話ししましたが、たった1度体温が下がると、
免疫力は30パーセント程低下するとも言われていますので、たったこれだけの簡単な事を注意していますと、3年後5
年後の家族中の健康状態が変わります。
日頃何気なく飲むお茶やお水には注意が必要です。健康に良いと思い飲む、牛乳、豆乳、カフェオレ等、温度には注意して欲しいです。
生野菜、サラダ等食べる物の温度にも注意してください。
たったこれだけの注意でアレルギー、アトピー、ぜんそく、色々な病気が治り易くなる患者さんが多いです。
以上のちょっとした注意に加え、トランス脂肪酸を多く含む合成油脂を使って作られた
スナック菓子、チョコレート、菓子パン、食パン等を控えめにするとより体調がよくなる方が多いです。
日本ではあまりトランス脂肪酸は問題視されていませんが、世界では規制されています。少量では問題ないとされていますが控え目がよいと思います。
そのほか色々な低体温化させる要因もありますが、とりあえず簡単に出来る事から注意して頂くだけでも、一年後、二年後のご家族の健康状態が変わります。
基本的に悪化している時は、使用する漢方薬の量、種類も多く必要になり料金もかかりますが、段階に沿って徐々に減ってまいります。当店では、3つの期間に分けて対応しております。参考にして下さい。
劇症期
不安定期
安定期
一般的にアトピー性皮膚炎の方の皮表部は乾き炎症を発生させ、その原因は気虚(免疫力の低下 )があるとし、治療として身体に潤いを
与え熱を冷まし、単に免疫力を高める事が中心になると思いますが、私はこの免疫力が低下している原因を一歩掘り下げて、身体の冷
え(陽気の不足)に着目致します。
例えばですが、アトピー性皮膚炎で炎症のある方に、単に身体を温めてしまうと体表部の温度も上昇し、
かゆみが強くなり悪化してしまいますが、身体深部を温めながら、体表部の熱を逃がすテクニックを身につければ、
炎症を鎮めると共に根本的な治療になると考え、中国の上海中医薬大学の教えを基礎に、火神派といわれている中国の漢方学術流派に学びました。
そして火神派ではさらに一歩進めて考え、アトピー性皮膚炎になりやすい体質になってしまった元は、生まれ持った体質の影響がありま
すが、飲食物の温度や環境で身体を冷やしてしまった事にもあると考えます。
日本人も世界の人々も誤った生活習慣、生冷油膩の多飲食、エアコン等による空調等で身体深部を冷やしてしまい、病気になりやすい
状況下にあります。
アトピー性皮膚炎の方は体表部に炎症を起こし熱を持ち、冷えを自覚していない、できない方が多くおられますが、ここで見逃すことな
く、しっかりと身体深部の冷えを「体質や各個人の状態に合わせて」改善させてあげることが、本当の意味での根本的な治療につながる
と考えております。
私は石切神社参道(大阪府と奈良県の県境)で 20 年間漢方修行をしてきました.
石切神社は「でんぼの神様 (皮膚病 )」で有名であり、日本全国から 長年アトピー性皮膚炎等で苦しんでいる患者様が数多く来られ、ご
縁をいただき複雑化し長期化した難治性のアトピー性皮膚炎の方々に対応させていただき、お役に立てる事ができました。
諦めないでご相談してくださいね。
40代 女性
生まれつきアトピー体質、良くなったり悪くなったりをくり返されていましたが、1年前より、おでこ、目の回りが皮が剥けてかゆくな
り、病院でステロイド剤を塗る様に言われたが効果がなく、その後ステロイドを服用されました。顔の症状は一時的には改善したの
ですが上半身、首、腹部がはれ上がり、数ヶ月後には顔も赤くかゆみが激しく不安な日が続かれていました。
以前、ご家族が漢方で改善されたのを思い出し、漢方治療を始められました。
患者様には、アトピー性皮膚炎の人は身体の表面は乾燥して熱を持ちかゆみが強いが、身体の深い所は冷えが強く、このバランス
の乱れを治せばアトピーは改善するとお話ししました。
飲食物の注意と漢方を飲み一ヶ月位で顔の腫れ上がっているのが、かなり良くならて仕事に行ける様になられました。3ヶ月目位
で症状は半分位に安定されています。今後はより体質改善の漢方に切り替えて継続中です。
40代 女性
子供さんの頃からのアトピー体質で年々症状が悪くなられていましたが、20代ぐらいから症状も自然に安定されていたようです。
3年前職場の移動がありストレスも強く感じ、おでこ、目の回りが腫れて皮が剥けてかゆくなり、病院でのステロイド剤の効果も弱く感じるようになり、
身も心も不安な日々を過ごされておられました。ステロイド剤をストロングタイプに変更されて、 顔の症状は一時的には改善されたのですが、
ステロイド剤を中止すると顔以外にも上半身、首、腹部がはれ上がり、不安な日が続かれていました。
当店にはご友人の紹介で来店いただきました。
患者様には、アトピー性皮膚炎の人は、体表は患部の炎症で熱を持って表面的には冷えはあまり感じられない方が多いのですが、
身体の深い所は冷えが強く、このバランスの乱れを治せばアトピーは改善するとお話ししました。
トランス脂肪酸を多く含むパンやチョコレート、お菓子類、体温より低い飲み物を控えて頂き、
体質に合わせた漢方を服用して2ヶ月位で顔の腫れ上がっているのが、かなり良くなら仕事に行ける様になられ、
4ヶ月目位で症状は半分位に安定されています。炎症を取り除く漢方薬に体質改善の漢方を組み合わせて継続中です。
30代 男性
子供の時からアトピーでいろいろな病院で治療を受けてこられました。少しましな感じの時があったり、悪化したりをくり返し、悪
化している時は病院でステロイド剤を処方されていました。
昨年、仕事上のトラブルでストレスが溜まり気が付くとアトピーが悪化されています。会社近くの皮膚科に行くとステロイドの飲用
を勧められ、飲用すると背中や顔が激しく腫れ上がり仕事にも行けなくなってしまい困っている時、ご近所の方に当店を紹介され
来店。
患者様に説明させていただいたのは、アトピー性皮膚炎の人は、身体の表面は乾燥して熱を持ちかゆみが強いが、身体の深い所は
冷えが強く、このバランスの乱れを治せばアトピーは改善すると説明いたしました。
漢方を飲み半月位で顔の腫れ上がっているのが、かなり良くなり仕事に行ける様になられています。その後、四か月目には80%ぐ
らい改善され、漢方薬の量を半分にして続けていただいています。